社会保険労務士の役割

世の中には多くの法律があります。

数多くの法律の中で、労働・社会保険の法律を専門として扱うのが、社会保険労務士（社労士）です。

社会保険労務士は国家試験の合格と2年間の実務経験等により、社会保険労務士としての登録が可能になります。

社会保険労務士が行う業務は、下記の通りです。

①労務相談

職場内で労使の間でトラブルが発生しないよう、職場のルールブックである「就業規則」の作成や見直しをお手伝いします。

また労務に関するご質問にお答えすることで、労使の間での認識の違いを解決したり、トラブルとなりやすい残業時間等の賃金面についてもアドバイスを行います。

②社会保険手続き

従業員や会社に関わる行政機関への手続きを行います。近年の度重なる法改正により書式や必要書類が頻繁に変わり複雑化しているため、事業主の負担は大きくなっております。社労士はこの業務を代行することで、諸手続きにかかる時間や人件費を大幅に削減します。

③職場のトラブルの解決

トラブルが発生した場合は、早期に解決を目指すことが大切です。時間がかかるほど感情がもつれて解決が難しくなります。社労士は労働法の専門家として、過去の事例や判例も元に、解決に向けて行政機関に確認を取りながら解決を目指します。

また「特定社労士」は、職場内で解決ができずに、労働局に設けられる「紛争調整委員会」に出頭し、代理人として意見の陳述等を行うことができます。

④裁判所での出頭・陳述

社労士は補佐人として、労働社会保険に関する行政訴訟の場面や、個別労働関係紛争に関する民事訴訟の場面で、弁護士とともに裁判所に出頭し、陳述することができます。

顧問社労士が訴訟の対応にあたることで、安心して訴訟による解決を選択することができます。

⑤年金相談

公的年金に関する唯一の国家資格者として、加入者の相談にお答えする業務です。