労働法コラム５回目
研修時間は労働時間になる？
～事実上の強制がある場合は労働時間です～

会社で研修を行う場合、その時間は労働時間になるのでしょうか。一口に研修といっても、業務に必要なものもあれば、業務とは関係ない資格取得を目指すものまで、幅広くあります。

労働時間の定義は

「使用者の指揮命令下に置かれている時間」

となります。これは黙示の指示がある（参加を断ることが難しかったり、不参加の場合に不利益がある）場合も労働時間とみなされます。

よって、仕事に必要な資格を取るための研修や、研修に参加しないと今後の業務に支障が出る場合、また書籍を会社が支給した上で、レポートの提出を求める場合など、これらの研修は労働時間と判断される可能性が高くなります。

一方、業務との関りがなく、また会社が強制せず、任意参加で行う研修（例：自発的なグループで英会話を学習する研修）は、労働時間と判断されない可能性が高くなります。

会社で研修を行う場合には、業務との関連性があるか、強制性があるかを判断して、労働時間であるか確認しましょう。

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